引越しの際に洗濯機を運びます。新居での洗濯機の設置を引越しの作業員が行う業者が多いです。しかし、これが悲惨な事態を招くことがありますので、少しお話をしてみたいと思います。
引越しをされるほとんどの方が洗濯機をお持ちだと思います。そして、ほとんどの引越し業者が作業の一環として、洗濯機を使える状態まで水道や電気の接続を行っているのでは無いでしょうか?
私が引越しの作業員であった1990年代は、洗濯機を引越しの作業員が接続することは普通のことでした。しかし、引越しの日から数日経って水道の蛇口と洗濯機のホースを接続している部分が外れたり、排水ホースが洗濯槽の回転する部分に触れていた為に破れて水漏れを起こしたりして、フローリングが水浸しになる事故が発生しました。
すぐに皆さんが気づかれて、床に広がった水をふき取れば被害はそれほどでもないのですが、お出かけの際や気づくまでに時間が掛かった場合はフローリングが駄目になります。しかも、マンションなどでこの様な事故が起こった場合、下の階の天井にまで水が到達するケースもあります。この場合、私の知る限りでは300万円ほどの修理費用が発生します。
私が引越し業者に在籍していた期間にもこの事故が何度か発生した為に、洗濯機を引越しの作業員に接続させることをお客様が希望される場合は、事故が発生しても責任を負わない旨の書式にサインを頂くようになった程です。しかし、これでは引越しの当日にご新居ですぐに洗濯機を使えなくなるか、お客さんご自身で接続の作業を行わなければなりません。
ベテランの引越し作業員になると、専門の電気工事の人となんら変わらない安全性で洗濯機の接続を行いますが、必ずしもベテランの作業員ばかりではありません。そもそも洗濯機の接続は立派な電気工事でなんです。
本来であれば営業時点で営業マンが、洗濯機の接続の工事の危険性をご説明して有料で電気工事専門スタッフの手配を掛けるべきなのです。
私の記憶では4000円前後のはずです。これで300万円の被害を出さずに済むわけですから、この記事をお読みになられた方はご一考ください。 |