運送業にプラスして、サービス業的な要素が必要なのが引越し業ということはご説明しました。
私は27歳の時に、営業職や運送業などを経て引越し業界に転職したのですが、実を言うと学生時代に引越しのバイトをしたことがあります。しかし、それはいわゆる引越し業者の作業員のバイトではなく、学校の掲示板に貼ってあった募集を見てやったものでした。
浮気などの現場を押さえたりする探偵の真似事のようなこともやっている便利屋さんが、学生のバイトを使って引越しを受けたりしてたんです。といっても当時の私と同じ年齢くらいの人がやっていたのですが、その引越しの作業の時の細やかな気遣いは、その後に引越し屋さんに就職することになった私から見ても、既になかなかのレベルで、あの若さで凄い奴がいるもんだな・・と感心したことがあります。
その便利屋さんを使うお客さんからすれば、当時の引越し屋さんは運送業の片手間的な荒っぽい業者がほとんどで、大事な家財を安心して任せられるところが少ないと言うのが理由だったようです。
また、いまは大手の引越し業者が競って「10分間サービス」などと称して、引越し終了後に本業の引越しとは別に、顧客の希望するお手伝い(例えば、荷解きのお手伝いや、玄関周りの掃除、犬の散歩)をするということをやります。しかし、便利屋さん的な動きや気遣いを出来る人なら、当たり前のようにやるのかもしれませんね。 |