確かに、運賃や作業料から算出する見積り額がすべての基準になることは間違いありません。荷物量が多くなり移動距離が長くなり、人気のある日時に引越しを行うと高くなるという単純なモデルです。
しかし、全く同じ引越し条件に対していつも同じ見積もり額を各業者が出すとも限りません。これも事実です。そして値引き交渉をするとグッと値段が下がったりもします。
ではなぜこのようなことが起こるのでしょうか? というよりも引越しに限らずどのような商品でも、本来「もの」の価値は消費者が決めるものです。おいしい店には人が一杯集まりますし、安ければ更に集まります。逆に安くても不味い店は流行りません。その場で値切ることは出来なくても、よく通ったり、あまり行かなくなったりする行為が自然とそのような意思表示になるわけです。
これは飲食店など、頻繁に皆さんが消費するものであれば有るほど顕著な現象なのかもしれません。 その商品に対する知識に関して、お店側と消費者側とで差が無いからです。簡単に消費者を騙せない(御幣があるかもしれませんが・・)ということです。
これに対して「引越し」という商品を頻繁に買う人はめったに居ません。また、商品自体を手に取ったりして比較検討できるわけでなく、営業マンの説明を聞くだけで決めざるを得ないために売り手主導になりがちです。値段が不安定なことの理由のひとつがこのような理由です。引越しを何度もされている方とそうでない方との差が見積もり額に影響を与えていると言えます。
具体的な引越しの料金に関しては「引越し料金サンプル」で書くとしまして、このカテゴリではこんな感じで私の見解を述べたいと思います。次のページでは少し話題を変えまして、「人気日は高い」です。 |